しがない宇宙船

任務を終え機動課に戻って来た二人を見てシュンナが駆け寄って来る。
「リコナさん、イブキさん、おかえりなさい！聞きましたよ、例の通り魔の犯人捕まえたんですってね！」
「ああ・・・うん、まあなんか・・・人間じゃなかったけどね。やっぱ」
「そうだったんですか・・・て、いうことは動物かなにかだったんですか？」
シュンナが不思議そうに質問して来る。
「そうねぇ・・・外見的には狼っぽかったんだけど大きさが２mくらいあって、なんかいろいろ危険だったわ」
「な・・・なんかいろいろですか」
「うん、まあ何かわかったらまた連絡来るんじゃないかな。とりあえずもう昼食時だし、すぐそこのラーメン屋に行って来る」
そういうとリコナは機動課から出て行った。
「あ～私もちょっとお腹すいたかも・・・ほらシュンナ私たちも昼食行こ」
「は、はい！」
一方その頃総務室。
「異常が先ほどの獣からわかったことです。」
「ふむ・・・それが本当だとすると思ったより大きい事件になりそうじゃな、これは・・・あ、やばい死ぬ」
「死ぬ？」
「いや・・・なんでもないわい・・・こちらの話じゃ」
「は・・・はぁ」
ドゼ総務はあいかわらずネトゲを（隠しながら）やっていた。
「あーー！！もう何なん！？いや、おかしいだろ？なんでこっちの武器のリーチの方が長いはずやのに向こうの方が一方的に攻撃できるんじゃ！？」
「それと、ドゼ総務もう一つお耳にお入れしたい事があります。」
「あーマジムカつく・・・！！で、なんじゃ？」
「はい、それが・・・」
機動課　午後１５時
リコナ達は本日の日報を書いていた。
「んー、今日は今朝の事件以外書く事ないからこれでおわりかな」
リコナが一息つく。
「そうねぇ・・・ってゆうか・・・ヒマねぇ」
ピピピピピピピピピピ！
機動課の内線コールが鳴る。
「シュンナ、お願い」
「あ、はい！」
シュンナが内線コールをとる。
「はい、機動課です。あ、はい・・・いますよ・・・はい、では。」
シュンナが内線コールを切った。
「リコナさん、イブキさん、ドゼ総務がまた二人に総務室に来るようにって」
「またぁ？・・・あとちょっとで今日上がりなのにぃ」
「総務が呼んでるんじゃしかたないよ・・・行こう」
二人は総務室に入室した。
「二人ともよく来てくれたのぅ・・・早速じゃが話がある」
めずらしく早く用件を伝えようとするドゼ総務。
「このタイミングでってことは・・・今日の事件の事で何かわかったことでも？」
「ウム・・・情報課の方で少し厄介なことがわかってのぅ」
「厄介なこと・・・ですか？」
リコナは心の中で面倒なことになりそうな予感がした。